case 17痴漢で現行犯逮捕。釈放後,すぐに弁護士に相談したことで早期の社会復帰へ
Tさんの解決事例(男性・30歳代)
主な罪名 | 公衆に著しく迷惑をかける暴力的不良行為等防止に関する条例(迷惑防止条例)違反 |
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弁護活動の結果 | 不起訴 |
Tさんは電車の中で痴漢行為をしてしまったために,現行犯逮捕されてしまいました。逮捕されたTさんは2日間,警察と検察の取調べを受けた後,すぐに釈放されましたが,釈放される際に検察官から「弁護士に相談して被害者の方と示談したほうがいい」と教えられたため,ご夫婦で当事務所にご相談くださいました。
Tさんは前科や前歴もなく,逮捕されたのが初めてであったため,精神的なショックが大きく,また奥さんも同じ状態でした。まず,Tさんは被害者の方へ誠心誠意の謝罪をしたいとの思いが強く,また,自分は今後どうなってしまうのか,会社を解雇されてしまうのかなど不安を抱え,精神的にとても不安定な状態でした。
ご依頼を受けた当事務所は,Tさんの謝罪が被害者の方にしっかり受けとめられ,示談が成立すれば,起訴されることもなく刑務所に入る心配はないことを伝え,安心していただきました。そして,すぐに当事務所の弁護士が検察官に連絡を取り,被害者の方の情報を入手し,示談交渉を行いました。
当初,被害者の方は,かなりご立腹されており,ほとんど話を聴いていただけませんでした。そこで,Tさんと奥さんに被害者の方へ謝罪文を書いてもらうとともに,今後一切,被害者の方と接触しないという旨の条件をつけた示談案を作成し,提示しました。被害者の方は刑事処罰を望んでいましたが,弁護士の粘り強い交渉の結果,被害者の方と示談を成立させることに成功しました。さらに,示談が成立したことで,不起訴処分を得ることができ,Tさんは会社を解雇されずに済みました。
Tさんの事例のように,初めて逮捕された場合,初犯であるため,すぐに釈放されるケースが多いですが,その後,被害者の方との示談交渉に時間がかかることが多くあります。Tさんの場合,釈放後,すぐに弁護士に相談したことで早く示談が成立し,早期の社会復帰ができました。釈放されたら,すぐに弁護士に相談すること,これが何よりも重要な解決策となります。
※事例の内容はご相談当時の状況や条件等によります。